日本の特許出願22.2万件 — 世界3位も、中国の6分の1以下
— 特許出願件数(居住者)の国際比較(2021年・World Bank)
- ●2021年の日本の特許出願件数(居住者)は222,452件で、世界第3位です。
- ●首位・中国との差は拡大し、4位・韓国との差は縮小傾向にあります。
- ●中国(約143万件)が圧倒的首位、米国(約26万件)が2位。日本は3位ながら中国の約15.6%にとどまります。
日本の技術力は世界でどの位置にあるのでしょうか。イノベーションの代表的な指標である特許出願件数(居住者)をみると、2021年の日本は 222,452件 で世界第3位です。しかし、首位の中国(約143万件)と比べるとその 6分の1以下 にとどまり、4位の韓国(約18.6万件)が僅差まで迫っています。World Bankの公表データをもとに、主要15カ国の特許出願状況を比較します。
主要国の特許出願件数(2021年)
特許出願件数(居住者)国際比較
2021年(World Bank)※上位15カ国
| 順位 | 国名 | 出願件数(件) | 日本との比率 |
|---|---|---|---|
| 1 | 中国 | 1,426,644 | 641% |
| 2 | アメリカ | 262,244 | 118% |
| 3 | 日本 | 222,452 | 100% |
| 4 | 韓国 | 186,245 | 84% |
| 5 | ドイツ | 39,822 | 18% |
| 6 | フランス | 13,386 | 6% |
| 7 | イギリス | 11,592 | 5% |
| 8 | イタリア | 10,281 | 5% |
| 9 | カナダ | 4,710 | 2% |
| 10 | オーストラリア | 2,966 | 1% |
AI分析「日本の位置づけ」
2021年の特許出願件数(居住者ベース)において、日本は22.2万件で世界第3位を維持しています。しかし、その構図は大きく変化しています。中国は約143万件と日本の6.4倍に達し、知的財産の「量」では圧倒的な差が開いています。中国政府による研究開発投資の拡大やイノベーション奨励策が出願増加を後押ししていると考えられます。
一方、4位の韓国は18.6万件と日本との差が約3.6万件まで縮小しています。韓国の人口は日本の約半分であることを踏まえると、人口あたりの出願密度では韓国が日本を上回っている計算になります。サムスンやLGなど大手企業の積極的な知財戦略に加え、政府のスタートアップ支援政策が効果を上げている可能性があります。
欧州勢をみると、ドイツが約4万件で最も多いものの、日本の約18%にとどまります。フランス・イギリス・イタリアは1万件前後で推移しており、特許出願の「量」ではアジア勢が欧州を大きく引き離しているのがデータから読み取れます。
G7内の比較
G7に限定すると、日本はアメリカに次ぐ第2位です。3位のドイツ(39,822件)とは約5.6倍の差があり、G7の中では日本の出願規模の大きさが際立ちます。
G7の特許出願件数(居住者)比較
2021年(World Bank)
| 順位 | 国名 | 出願件数(件) |
|---|---|---|
| 1 | アメリカ | 262,244 |
| 2 | 日本 | 222,452 |
| 3 | ドイツ | 39,822 |
| 4 | フランス | 13,386 |
| 5 | イギリス | 11,592 |
| 6 | イタリア | 10,281 |
| 7 | カナダ | 4,710 |
AI分析「特許出願からみるイノベーションの課題」
日本の特許出願件数は「量」の面では依然として世界上位に位置しています。しかし、特許出願件数だけではイノベーションの質や経済的インパクトを十分に測ることはできません。近年、日本企業の特許出願は防衛的な出願(競合排除目的)の比率が高いとの指摘もあり、出願件数の多さが必ずしも新たな市場創造や収益向上に直結していない可能性があります。
また、中国の急速な出願増加は、量から質への転換期にあるとも考えられます。AI・半導体・EV関連の特許では中国企業の存在感が急速に高まっており、日本の技術的優位性が分野によっては縮小しつつあるとの分析もみられます。特許出願の「量」を維持しつつ、質の面でも国際競争力を保てるかが、今後の日本のイノベーション力を左右する構造的な課題と考えられます。
データ出典
・政府統計の総合窓口(e-Stat) https://www.e-stat.go.jp/
・World Bank Open Data
免責事項
本ページのデータ分析・構造化はAIを活用して行っています。数値は公的統計データに基づいていますが、政府や公的機関の公式見解ではありません。最新・正確な情報は各データの一次ソースをご確認ください。